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不妊症

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不妊症とは?

性交渉がありながら一定期間妊娠に至らない状態

健康な男女のカップルが妊娠を望んでおり、避妊なしに性交渉を行なっていながら一定期間妊娠に至らない状態を“不妊症”と言います。
日本産科婦人科学会の定義によると、“一定期間”とは一般的には1年とされています。不妊症の原因は大きく3つに分けられ、具体的には“女性側の原因”“男性側の原因”“その他(原因不明のもの)”となります。
その他、男女とも加齢に応じて徐々に妊娠しにくくなるとも言われています。
妊娠を望まれているのに、「なかなか子供ができない」とお悩みでしたら、大阪市中央区・谷町四丁目・六丁目のミモザレディースクリニックへご相談ください。

不妊の原因

女性側の原因
排卵障害

健康な女性の場合、月経(生理)が始まる日の約2週間前に排卵が起こります。
それに合わせて女性ホルモンの分泌が活発になり、子宮内では妊娠の準備が始まります。
受精せずに妊娠まで至らない場合は、子宮内膜が剥がれて月経となります。
しかし月経不順な女性の場合、排卵のないまま出血することがあり、これが不妊の原因の1つとなります。

排卵しない原因

排卵しない原因としては、甲状腺疾患などの女性ホルモンの分泌に影響を与える病気や、極度の体重減少や肥満、男性ホルモンの分泌が高くなるなどのホルモンのバランス異常(多嚢胞性卵巣症候群)などがあり、こういった場合には原因疾患等の治療や、排卵をうながす治療を行います。
また無月経の場合には、早発卵巣不全(早発閉経)やホルモン分泌上の異常などの可能性も考えられます。

排卵しているかどうかは基礎体温を計ることで診断の助けになりますので、不安な方は定期的に検温を行った上で、産科婦人科にご相談されることをおすすめします。

卵管障害

卵管とは、卵巣と子宮を繋ぐ管で、卵子の子宮への通り道になります。精子と卵子は卵管の途中で出会うことで受精卵になります。
この卵管の炎症により、精子や受精卵がこの通り道を通過できなくなると、妊娠に至らないことになります。
炎症などの例としては、骨盤腹膜炎や卵管炎などが考えられますが、クラミジア感染症にかかったことがある方の中には、無症状のうちに卵管が詰まっている例も見受けられます。
また強い月経痛がある方の場合、子宮内膜症に罹患していることも考えられますが、これにより卵管内で癒着が発生し、卵管が詰まるようになる場合もあります。

子宮の異常

子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮の先天的な形態異常など、過去の手術や炎症によって子宮内に癒着が発生している場合には、受精卵が着床して育たないことがあります。

子宮頸管障害

子宮頸管とは、子宮から膣に繋がる筒状の部分で、子宮出口を閉めて防御する機能を持っています。
排卵の時期が近づくと、その筒状の部分の内部にある粘液が精子を通過させやすくなるように変化するのですが、この粘液の分泌が少ない等の理由で精子の通過がしにくい場合には、精子が子宮内に入りにくくなり妊娠が起こりにくくなります。

免疫異常

人体には、細菌やウイルスなどの“外敵”から身を守るための免疫機能があります。
これにより異物の体内への侵入を防ぐことができるのですが、時にはこの免疫機能が持つ“抗体”という物質が精子を攻撃してしまう場合があります。
この抗体(抗精子抗体)を持つ方の場合、子宮頸管や卵管の中で抗体が分泌されることで、精子の運動性に影響を与えて、受精に至らないことから妊娠が起こらなくなることがあります。

男性側の原因
性機能障害

性機能障害とは、勃起障害や膣内射精障害など、性行為時に射精ができない症状のことを言います。
一般的には男性側のストレスや、精神的なプレッシャーなど様々な原因が考えられますが、糖尿病などの病気が原因となる場合もあります。

造精機能障害

精子の運動能力上の問題や、精子の数が少ない、またはまったくない場合には妊娠しにくくなります。
また精索静脈瘤という病気で精巣内の温度が上昇すると、精子の数や運動性の低下が引き起こされることがあります。

精路通過障害

精子が精巣で作られた後、精管を通ってペニスの先端まで届けられますが、その通路である精管に問題があると、射精はできても精子が外に排出されず、結果として妊娠に至らないことになります。
過去の病気(精巣上体炎)などによって、精管が詰まって精管内が狭くなる場合などが考えられます。
※当院では男性不妊の治療は行なっておりません。

不妊症の治療

タイミング療法

排卵日を予測して、性交渉のタイミングを合わせる方法です。
排卵予定日前に超音波検査(エコー検査)で卵巣内の卵胞という卵子が入っている袋の大きさを測定することで、排卵日を推定します。
併せて尿中や血中の排卵をうながすホルモンの値を測定して、予測を強化することもできます。
一般的には、排卵日の2日前から排卵日までの間に性交渉があると、妊娠しやすいと言われています。

排卵誘発法

卵巣を刺激するために、内服薬や注射薬を使用することで、排卵を起こさせる方法です。
通常は排卵のない方や、排卵が起こりにくい方に対して行われますが、タイミング法や人工授精の妊娠率を高めるために実施されることもあります。

人工授精

採取した精液を排卵の時期に合わせて子宮内に直接注入することで妊娠を試みます。
※当院では男性不妊の治療は行なっておりません。
※精子の有無や運動率等の確認は可能ですので、医師にご相談下さい。