不正出血
不正出血とは?
生理の時期以外の出血
生理の時期以外に性器から出血することを、不正出血と言います。
生理の時のような赤い出血や、おりものに血が混じったピンク色や茶色い出血のほか、下着に点状の血が付着したり、生理の出血期間が通常より長くなったりする場合もあります。不正出血の多くは、ホルモンバランスの乱れが原因となる機能的な出血であると考えられますが、子宮や卵巣、膣などに病気があって出血しているケースもあります。
普段とは違う出血がみられた場合は、大阪市中央区・谷町4丁目・6丁目のミモザレディースクリニックへご相談いただき、適切な診察・検査を受けるようにしましょう。
不正出血の原因と症状
不正出血の原因、また主な症状は下記の通りです。
ホルモンバランスに関するもの
女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に変化することで、排卵期に出血する場合があります(中間期出血)。
また、ストレスや加齢などで排卵が障害されると無排卵性出血を起こすことがあり、生理で出血する期間が長くなったり、生理周期が乱れたりするなどの症状が現れます。
さらに年齢による変化として、40代後半頃にはだんだんと無排卵性の生理となり、生理周期が短くなったり、何度も不正出血が起こったりする場合があります。
更年期は子宮がんなど悪性腫瘍の好発時期でもあるため、定期的に検査を受けることが大切です。
炎症
膣には自浄作用があり、普段は膣の中を酸性に保つことで病原菌が増えるのを抑えています。
ですが、ストレスや性交渉などによって自浄作用が維持できなくなると、炎症(膣炎)が起こり、出血しやすくなることがあります。性感染症が隠れている場合もあります。
腫瘍(子宮がん、ポリープ、子宮筋腫など)
子宮頸がんの初期は無症状であることが多いですが、病気が進行すると不正出血や茶色のおりものが多くなるといった症状がみられます。
また、子宮体がんは子宮頸がんとは異なり、初期の段階から不正出血がみられることが多くあります。
そのほか、子宮頸管ポリープではポリープの表面からの出血、子宮内膜ポリープや子宮筋腫では経血量が多かったり、生理が長引いたりするなどの症状がみられます。
上記以外にも、性交渉などによる外陰部、膣壁の裂傷による不正出血や、妊娠に関する不正出血などがあります。
不正出血の検査
不正出血の原因を調べるために、下記のような検査が行われます。
- 子宮頸がんや子宮体がんの検査
- 超音波検査
- 性感染症検査
- おりもの検査
- 血液検査
- 妊娠反応検査
など
不正出血の治療
原因に応じて適切な治療を選択します
不正出血の原因がホルモンバランスの乱れである場合、多くは経過観察となりますが、出血量が多い場合や、出血が長く続く場合には、内服薬を使用して出血コントロールする必要があります。
また、炎症が原因である出血には膣の洗浄や適切な投薬を行い、ポリープが原因となる場合ではポリープを摘出する処置を行います。 ただし、腫瘍が悪性であると診断された場合は、すぐに連携する専門機関をご紹介いたします。 そのほか、軽い傷であれば出血は自然に止まりますが、縫合が必要な裂傷の場合は必要に応じて連携する専門機関をご紹介いたします。
また、着床時の出血や妊娠初期の出血など妊娠に関する不正出血については、受診して医師の診察を受けて出血の原因を検索することが大切です。 このように、出血の原因によって治療の内容は異なってきます。 いずれにしても、不正出血があれば自己判断で放っておかず、ミモザレディースクリニックへお気軽にご相談ください。