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性感染症

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性感染症(STD)とは?

性的接触によって感染する病気

性感染症(STD)とは、“性的接触によって感染する病気”のことで、オーラルセックスやアナルセックスを含む性行為によって感染するものを指します。
ウイルスや細菌、原虫などが性器や泌尿器、肛門、口腔などに接触することによって発症します。
女性の場合、性感染症にかかっても症状が現れにくく、気づかない間に症状が進行してしまうことも少なくありません。
性感染症を放置しておくと不妊の原因になることもありますので、少しでも懸念がある場合は検査を受けられることをおすすめします。

パートナーと一緒のタイミングで治療を

何らかの症状(おりものの異常や下腹痛など)がある場合、医療機関で診療を受けることが重要ですが、カップルのうち一方が感染しているとパートナーにも感染している可能性がありますので、一緒のタイミングで治療をすることをおすすめします。
パートナーの治療を放置しておくと、お互いに繰り返し感染してしまう(ピンポン感染)恐れがあります。

性感染症(STD)を予防するために

性感染症(STD)の予防のためには、信頼できる方以外との性交渉をもたないことが大切です。
また、コンドームは避妊具としてだけではなく、性感染症の予防にも効果がありますので、パートナーと予防について話し合い、よくご理解いただいて着用してもらうようにしましょう。

性感染症(STD)の種類

主な性感染症(STD)として、下記のような種類があります。

梅毒

“梅毒トレポネーマ”という細菌によって引き起こされる感染症です。
性交渉により、粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。
昔からある感染症ですが、近年患者数が増加傾向にあります。
治療しないでおくと、発疹やただれなどができたり、消えたりを繰り返しながら重篤化します。また、感染したまま治療せずに妊娠すると、胎盤を通して胎児に感染し、先天性梅毒の原因となって早産や死産、奇形が現れることもあります。

症状

■第1期(感染後3週目~)

感染した場所(性器、肛門、口など)にできもの、しこり、ただれなどができます。
治療しなくても、数週間で症状が消えます。

■第2期(感染後3ヶ月月)

感染力が最も強い時期です。
全身にピンク色の発疹(バラ疹)が現れます。両手掌(手のひら)や両足の裏に皮疹を見ることがあります。

※数週間で再び症状が消えますが、治ったわけではありません

■第3期(3年~)

全身で炎症が進行し、皮膚や骨、筋肉などに腫瘍(ゴム種)が現れます。

■第4期(10年~)

末期症状が現れる時期です。
全身の臓器や神経まで症状が出て、死に至る場合もあります。

潜伏期

3~6週間

検査

梅毒トレポネーマの検出、または血液検査で診断します。
検査は感染したと思われる時から4週間以上経過してから受けることが必要です。

治療

抗菌薬が有効です。
細菌を死滅させることはできても、臓器などに生じた障害を元に戻すことはできない症状もありますので、早めの治療が大切です。

クラミジア感染症

“クラミジア・トラコマチス”という細菌が粘膜から侵入し、尿道や子宮頸管、咽頭、直腸などに感染します。
日本で最も多い性感染症ですが、自覚症状がない場合が多く、感染に気づきにくいという特徴があります。
進行すると、不妊症や母子感染などの原因になることもあり、きちんと治療することが必要となります。

症状

無症状のことが多いですが、おりものが黄色くなったり、おりものの量の増加、生理痛に似た下腹部の痛み、不正性器出血などの症状がみられたりします。
さらに進行すると、骨盤内炎や卵管炎のほか、肝周囲炎などを発症し重症化することもあります。

潜伏期

1~3週間

検査

膣内のおりものや、咽頭擦過物、咽頭うがい液に含まれるクラミジアなどを、遺伝子学的検査で検出することによって診断します。

治療

抗菌薬の投与により治療します。
決められた期間服用しないと細菌が残ってしまいますので、最後まで治療を続けることが重要です。

淋菌感染症

“淋菌”による性感染症です。
女性の場合は男性と異なり、症状に気づきにくく、進行して初めてわかることがあります。
尿道や子宮頸管の感染だけでなく、最近ではオーラルセックスによる咽頭感染も多いとされています。

症状

症状が分からない場合が多いのですが、症状としては黄緑色の濃いおりものや、尿道からの排膿が認められることがあります。
進行すると子宮内膜炎や卵管炎を発症したり、不妊症や子宮外妊娠の原因となったりすることもあります。

潜伏期

2~7日

検査

尿や分泌液、おりもの、咽頭擦過物、咽頭うがい液などにより培養検査を行って、細菌を検出する方法が採用されています。
尿や分泌液で淋菌DNAを検査する方法も用いられています。

治療

抗菌薬が有効ですが、耐性を持つ淋菌があることも報告されています。
病態に応じて適切な治療方法を選択します。

性器ヘルペス

“単純ヘルペスウイルス”というウイルスに感染することによって発症します。
一度感染すると、ウイルスが体の中に棲み続けて、体の抵抗力が低下した時などに再発します。

症状

多くの場合、初感染の時に出てくる症状は強く、外陰部にたくさんの潰瘍を作り、痛みが強いです。激しい痛みのため、排尿困難や歩行困難を招くこともあります。場合によっては入院による治療が必要にある事もありますし、抗ウイルス薬を点滴で投与しないと行けない場合もあります。
治った後もウイルスが体内に棲み続け、疲労や抵抗力が落ちた時などに再発する場合もあります。症状が出ない場合もありますが、性器に小さな水ぶくれやただれができることもあります。再発時も早めに治療を開始すれば、軽い症状で治ります。

潜伏期

2~10日

検査

水ぶくれがある場合は、内容液に含まれる感染細胞の検査や、血液検査、遺伝子検査などで診断を行います。

治療

抗ウイルス剤の内服や軟膏、抗炎症剤、鎮痛剤などで治療を行います。

尖圭コンジローマ

“ヒトパピローマウイルス(HPV)”による感染症です。
外陰部に小さな尖ったイボができます。
痛みやかゆみなどの自覚症状がないので、感染に気づかないこともあります。

症状

外陰部や膣内、肛門にイボができ、集まるとカリフラワー状になります。
自覚症状をともなわない場合もありますが、イボの大きさやできた場所により、痛みやかゆみを感じる場合があります。

 潜伏期

3週間~8ヶ月程度

検査

イボの有無の視診などの検査を行います。

治療

外科的治療や薬物塗布により治療を行います。
外科的治療には、切除、電気焼灼、液体窒素による凍結療法などがあります。

膣トリコモナス症

“トリコモナス原虫”が引き起こす感染症です。
一般に女性に強い症状が出ると言われています。

症状

泡状のおりものが大量に出ます。
白色、または黄色の状態で強い悪臭をともないます。
膣炎を起こし、陰部にかゆみや痛みを感じる場合もあります。

潜伏期

平均10日前後

検査

おりものや尿、尿道分泌物などを顕微鏡で調べます。
必要に応じて、遺伝子学的検査を行います。

治療

抗微生物薬の服用や、膣錠により治療します。

B型肝炎・C型肝炎

B型肝炎、C型肝炎のいずれもウイルスに感染することで発症する肝臓疾患です。
ほとんどの場合無症状のため、感染に気づかないこともあります。

症状

B型肝炎の場合、成人してから初感染すると多くは自然治癒しますが、一部では急性肝炎となる場合もあります。
C型肝炎の場合、感染時期に関係なく約7割が持続感染(ウイルスが体外に排出されず感染状態が継続)となります。

潜伏期

2~6週間

検査

血液検査などを行います。

治療

専門医の下での治療が必要となります。

HIV

“ヒト免疫不全ウイルス”により起こる病気です。
症状が進むと次第に抵抗力が弱まり、健康な時なら問題のないウイルス・細菌などの病原菌によって、様々な病気が引き起こされます。

症状

■初期感染

感染して2~4週間経過すると、発熱、咽頭通、筋肉痛など、インフルエンザのような症状が出てきます。
その後、症状がなくなります


■無症候期

体の免疫力により、ウイルス量がある一定のレベルまで減少したところで安定し、その後数年 ~10年程度は無症状の状態が継続します。


■エイズ発症期

治療をしないでいると、HIV感染により免疫力が低下し、健康な時にはかからないような感染症や悪性腫瘍の症状が現れます。

潜伏期

2~4週間

検査

血液検査にて診査・診断を行います。

治療

専門医の下での治療が必要となります。